ペット(犬の種類)
ダックスフンド(Dachshund)
(写真:ウィキペディアフリー百科事典より)
胴長短足の代名詞。でも行動力が旺盛な犬
原産国/ドイツ
体 高/オス23cm〜27cm、メス21cm〜24cm
(ミニチュアはオス20cm〜24cm、メス18cm〜20cm)
体 重/オス7kg以上、メス6.5kg以上
(ミニチュアはオス、メスともに4.8kg以下)
被 毛/スムース、ロング、ワイヤーの毛質に分かれる。
毛 色/レッド、レバー、ブラック・アンド・タンなど多彩
独特のプロポーションによりあまりにも有名な犬ですが、その歴史はよくわかっていません。3000年前の古代エジプトの壁画に類似した体型の犬が描かれてはいるものの、はたしてつながりがあるのかは不明です。
ドイツでこの犬が知られるようになったのは15世紀以降です。ドイツの山岳地帯にいたピンシャーとスイス北西部の山岳にいたジュラ・ハウンドの間にできたといわれています。
ただ、その後に様々な改良がされ、バラエティー豊かなタイプが誕生しています。体格によりスタンダードとミニチュアに分けられ、どちらもスムース・ヘアード、ロング・ヘアード、ワイヤー・ヘアードという毛質が見られます。体格で2種類、毛質で3種類の合計6タイプがいます。
犬種の名は、ドイツ語の“アナグマ(ダックス)、犬(フンド)”からきています。胴長短足の体型、くさび型の頭部、垂れた耳、長めの鼻口部、強靭な筋肉が発達した前足という特徴は、いずれもアナグマやキツネの穴を掘り進めるのに適しており、それらの狩りに使われていたことを納得させます。ミニチュア種は20世紀になって、ウサギ狩り用につくりだされたものです。
毛質は次のように分かれます。
・スムースヘアード 光沢のある滑らかな硬い短毛
・ロング・ヘアード 光沢のある柔らかく長い毛。耳の先端と足の後ろ側、尾の裏側は特に長くなります。
・ワイアー・ヘアード 短くて粗い剛毛。ただし、耳はスムースな短毛、眉毛は深く、顎には髭があります。
毛色は様々なものがみられます。レッド、レバー、クリームの単色から、ブラック・アンド・タン、あるいはいろいろな毛色が入り混じるダッフル・カラー、ブリンドル、タイガー・カラー等です。ワイアー・ヘアードでは野生イノシシ色、ソルト・アンド・ペッパーもおります。
性格はどのタイプも共通して明るく活発です。利口で愛嬌を振りまくことから魅力的な家庭犬になる条件は備わっています。しかし、思うがままに振る舞うところもみられ、甘やかしていると後々いたずらで苦労させられます。うまく付き合っていけるかは躾しだいです。以外と体力があり、いったん騒ぎだしたのを止めるのはなかなか大変です。